うっとりと指輪にキスをするあたしに夏木君はクスクス笑った。 『出たよ、お前の得意技。 大袈裟発言。』 『何よ~~、意地悪っ!』 そんなあたしをクスクス笑いながら頬にチュッとキスをした。 そんなキスで顔が緩むあたしも単純。 『夏木君、服着なよ~風邪ひくよ?』 夏木君に布団を掛けようとしたあたしをニヤリとした顔で見たかと思うと、肩を押され、コテンっとベッドに転がった。 突然の事で固まっていると、夏木君の意地悪な顔があたしを見下ろす。 『ならお前が暖めてよ。』