「…………。
頑張れよ。」

「ありがとう。」

彼女の幸せを誰よりも祈ってる。



…それにしても、最近真面目にしてるからか毎日つまらない。


「タバコ吸いてぇな…」

校庭を眺めながらぼんやり廊下に座っていた。


「あっ」

聞こえてきた声に反射的に顔を向けると、細身の髪の長くて黒い美人系の女が自分を見ていた。


…?

ふいっと顔を逸らし、再びぼんやりしていると、視界にまたその女がアップで入ってきた。

「本田亮だ!」

!?

思わず仰け反る。

何だこの女。

俺の前に目線を合わせるようにしゃがみ込んで、マジマジと顔を見てくる。