「夏木先生って優しいんだけど、どっか冷めてるってゆーか、客観視してる感じしない?
間違いのない道を選んでる…みたいな?」

あまりの的確な着眼点に驚いた。

「でも、まなちゃんは絶対それをぶち壊すじゃん?
それをフォローしたり、尊敬したりして成り立ってるのかなーって。」

「凄いね、よく分かってるね。」

あたしが感心してしまった。

「あ〜、でも、2人が結婚してるって分かってから夏木先生観察してると、まなちゃんが何か喋ったりやってる時少し緊張した顔するんだよね。
そんでたまに凄く優しく一瞬微笑むの。
いーなーって思う。」

そんなの、あたしですら知らなかった。
恐るべし女子高校生。