『夏木君~~っ!!』


家に帰ると飛び付いて来る彼女の愛美を抱き止める。


『バカ…いきなりなんだ?』


『あたし!夏木君と同じ学校採用されたよっ!』


満面の笑みでそう叫ぶ愛美に驚く。


『本当か…?!』


『本当の本当!!』


『やったな。』


頭を撫でられた愛美は嬉しそうにヘヘッと笑った。


夏木君は、あたしよりも2年早く教師になった。
25になって、ようやく養護教員になれたのだ。


『じゃあ…お祝いするか?』