トウイside


お、飛行機雲・・・


俺は小さい頃から飛行機が大好きだった。


今でも、飛行機をみるたびなぜか興奮する。


「交差してる・・・珍しいな。」


俺は軽く笑い歩き始めた。


ドンっ


「!!」


なにか小さいものがドンとぶつかった。


ゆっくり俺の腹を見ると制服姿のネコみたいな髪の毛で微かに甘い香りがする女。


「大丈夫か?・・・あちゃー髪崩れちゃったな。」

俺は彼女の乱れた髪を優しく撫でて整えた。


「あ、す、すいません。」


彼女は下を見て謝っていた。よく見ると、少し震えていた。


「おし、OK!大丈夫。わき見してた俺も悪いんだし。」


俺の言葉にほっとしたのか彼女に笑顔が見えた。

意外とかわいい。


「舞花ー大丈夫ぅ!?」

ぶっ!なんだあいつ!
胸ちっせーのに揺らすな!


「ま、まいかちゃんって言うんだ〜」


まいか。か、メアドこうかんしてぇ!


「ほら!友達待ってるよ。」


俺は優しく肩をポンっと押した。


「あ、すいません。じゃ。」


彼女は小走りでだちのとこにいった。


「とれっかなぁ?」


俺は制服についた化粧を眺めてまた飛行機雲を見た。


・・・あれ?ねぇぞ!


飛行機雲はもう消えていた。


「写メ、とっときゃ良かった。」


俺は頭をポリポリとかき家へ向かった


まいか、かぁ。


これが俺の初恋。