夢から覚めて

診察室を出て駐車場に向かうと、夏の終わりかけた日暮れ後の地下駐車場はヒンヤリしていた

「寒くないか?」
「・・・少し」

遅くなるつもりがなく上着を忘れてきた恵理子は肩をすくめて村井を見た

「これ着とけ」

後部席から引っ張ってよこしたソレは村井の服だった

「デカイけど、寒さしのぎにはなるから」
「ありがとう」