夢から覚めて

夜中、寝付けずにいると熱が上がるのがわかる

体が熱い、息が苦しい、朦朧とする中、手探りでカバンから薬を出し最後の一錠を口に含む

頭から被った布団を握りしめ、落ち着きを取り戻そうとモガクまま睡魔に襲われるとそのまま朝を迎えた

薬が全くなくなった朝、診察に行くことに迷う余地はなく、恵理子は学校を休んで病院に行った

受付に診察カードを出し、待合室ソファに腰を下ろすと重たい体を預ける

予約無しの外来、いくら学校を休んで朝から来たとはいえ、呼ばれるのは午前中のラストだろう