夢の時間

「恵理子ちゃん、村井先生に甘えてもダメだ また苦しくなる前に病室に戻るよ」

辰巳の言葉の真意は手に伝わる心臓の音で十分分かっていた

村井は抱きしめたリコに話しかけた

「部屋戻ろう 俺一緒にいるから」
「・・・」

無言で小さく頷いたのを確認して辰巳に伝える

「僕が病室まで連れて行きます」

辰巳は渋々と言った表情で2人を見つめ、村井はその横をリコを抱えるようにして階段を下りた