夢の時間

「プール・・・」
「ん??」

「あそこに見えるドーム型の屋根」
「あ~プールか・・・」

「そぉ・・・すっごく広くてキレイで泳ぎやすくて・・・」

何か懐かしいものを思い出すように話すリコの横顔を見れば、その目には涙がたまっていた

「元気になったらまた泳げるから、そんな顔するな」
「今じゃなきゃ・・・意味がないんだ・・・」

「??」
「先輩達と一緒に泳ぎたいんだ・・・リレー・・・最後だから・・・」

リコの目からは涙が溢れていた

村井はそんなリコの頭を撫で、そのまま胸に抱き寄せ言った

「リコが泳ぐとこ、俺も見てみたいな」