夢の時間

そして週末、診察のため病院に行く

本来は休診日だけに外来の電気は消えているが、一つだけ灯りのともった部屋がある 平田の部屋

何も考えずそこに向かい、カーテンの隙間から覗くと平田一人だった

ノックもせず覘き見していると、後ろから声をかけられた

「入らないの?」
「わっ・・・あっ婦長・・・」

「そんなにビックリしなくても・・・驚かしてゴメンね」

婦長との会話に気付いて平田が出てきた

「何だ来てたんだ 入っておいで」
「うん」

促されて中に入ると、いつものようにカゴにカバンを入れ椅子に座る

平田は検査結果を手にレントゲンを見ていた

一向に何も言わない平田に自分から切り出した

「言われたように無茶はしてないよ スタートとターンの練習しかしてないし。。。来週は泳ぎこみするつもりだけど。。。」
「そぉだろね。。。悪くなってない 感心だ」

「心配?」
「そりゃまぁね でもコレで安心したよ 来週また来て」

「ありがと」
「うん」