夢の時間

平田に言われるがまま翌日から一週間、部活を休んだ

猿藤や先輩には風邪をぶり返したと伝えた

みんな心配した

まだ一か月あるけど、大会への出場を気にしていた

学校で会うたびに声をかけたくれた

そのたびに心が痛んだ

体育の授業を休んでいると体育科の先生が声をかけてきた

「風邪そんなに悪いのか?」
「あっ・・・はい」

「文武両道だと思っていたのは思い違いか・・・風邪がこんなに長引くなんて体力がない証拠だな」

言われた言葉に反論できず黙ってその場をしのいだ