夢の時間

「恵理子ちゃん、少し無理しすぎだよ」
「・・・そんなことない 苦しくなったりしないし、しんどくもないよ」

恵理子は平田の言葉を否定した

それでも平田は辰巳の手にある検査結果に目線を渡して言った

「気が張ってるからだと思うよ 少し横になって、冷静に自分で音、感じてごらん」

平田に言われたとおりベッドに横になり心を落ち着けると胸の音が伝わってきた

それは正常だと信じていた音・・・

不規則だった。。。

キット水泳を始める前なら気付いていた。。。

平田や辰巳が心配する理由も分かった

それでも大会前の大事な時期だけに認めたくなかった