夢の時間

週末の終日練習明け月曜日、休部日に大会前の検診に行った

「こんにちは」

いつも通りの平田Dr.の声に顔を上げると珍しく辰巳が一緒だった

「平田Dr.だけの方が良かったか?」

心を読んだように辰巳が言ってきた。

「別にそんなことないよ でも辰巳先生がここにいるの珍しいね」
「恵理子ちゃんの顔が見たくなって・・・」

「何それ・・・変な辰巳先生」
「いいだろ」

辰巳はそぉ言うと、平田Dr.の前に置かれた今日の検査結果を手にした

その様子に恵理子は不安になった

「結果・・・悪かったの?」
「練習どぉ?身体、辛くない?」

恵理子の不安をあおるように、辰巳は結果を言わず恵理子に聞いた

恵理子はその言葉に目線を下にした

辰巳とのやり取りを平田は黙って見ていたが、目線が下がった恵理子に痺れをきらした