夢の時間

一週間、スタートの練習だけをした

そのカイあって人並みのスタートが切れるようになった

翌週は久しぶりに泳げると思っていたものの猿藤の指示は違っていた

「次はターンだな 10メートルから泳いでフラッグが見えたら自分で間隔を測って、身体を反転させてクイックで壁を蹴ってバサロで上がってくる スタートと一緒で慣れだ 最初は間隔を測るところから」
「はい」

恵理子は言われたとおりに10メートルから泳ぎフラッグが見えると壁までの距離を測った

2回半の掻きで身体を反転させたが遅かった

壁に詰まった感じを覚え、次は2回目で反転した

今度は遠かった

次は少しスピードを上げ2回目で反転すると壁が勢いよく迫ってきた

間隔と格闘していると猿藤がアドバイスをくれた

「わかってきたと思うが、泳ぐ早さと掻きの良さによって間隔はかなり違うぞ レースで泳ぐことを想定して、常に一定の間隔で壁に迫れるようになったら一人前だ」
「はい」

恵理子は猿藤に言われたことを頭に、ひたすら練習した

スタートのときと同様、一週間も練習すると様になってきた