夢の時間

「ムラ・・・」
「予選通過おめでとう」

「あっ・・・ありがとう」
「さすがだな」

「そんなこと・・・」
「決勝も頑張れよ」

「うん 最後だしね・・・」
「・・・」

ムラは否定も肯定もしなかった

平田Dr.から聞いているのか、それとも研修医でもカルテを見れば分かるのか、はたまた今の自分はそんな顔をしているか分からなかったけど、それはキット事実になるんだろうと確信した

遠くを眺めているとムラが肩をポンポンと叩いて言った

「決勝も見てるから いいとこ見せろよ」
「・・・うん」

そぉ言ってムラは観覧席から去って行った