そこには大井君の姿があった

『…帰らないの?』

「……………。」

彼はだまったまま

とりあえず机の中の電子辞書を取出し鞄に入れる


『…………』

「…………」

き、気まずい


『じゃあ、私帰るね。また明日』

そう言うとドアに向かって歩きだした



すると…


「新見さん…だっけ?アンタ面白いね」



『…………へっ?』


突然の彼の言葉に思わず振り向いてしまった