「どうして暴れたの?」

父は、さぁ?と首を傾げると

「何でも、家庭教師って勝手に決められた事に腹がたって「ふざけんな」つって暴れ出した後家から飛び出したそうだ」


「まぁ…やだ」

「甘えん坊な所は変わってないのね、ま、勝手に決める親も親だけど」


「まぁ、そんなこんなで春樹君が見つかるまで勉強は引き伸ばしだそうだ」

「あら、残念」


母は準備していたお菓子を棚に直すと衣装ダンスの方へと向かった。

「どっか行くの?」

「ええ、買い物へ」

父はそのまま玄関の方へ。

「お父さんもどっか行くの?」

「ああ、釣りにな」

「また釣りー!?」

母が少し怪しむような目でお父さんを見たのでお父さんは慌ててサンダルを履いた。