それからも、暇があれば久野に話しかけた。


あのときみたいには喋ってくれないけど、返事はしてくれる。


それだけが、すごく嬉しかった。


ゆっくりだけど、心を開いてくれてるのかな。


そう思うと、嬉しかった。


でも、そう思ってたのは私だけだった。


……私だけだったんだ。