後ろから、目隠しするようにして…


「だーれだ」


寝てるのは知ってるけど、ちょっとやってみたくなった。


「………あーちゃん」


「!!おきてたのっ!?」

「うん」


「うわ~。騙されたぁ」


「別に騙してねぇよ。お前が勝手に騙されただけだろ」


「はは…。騙したんじゃん」


私が笑っていると、梓は私の腕を掴んだ。


その掴んだところが、すごく熱くなってる気がする。


あ、梓って力強いんだ。


でも、どこか優しさを感じる強さだな…。


1人で感情に浸っていると


「飛鳥」


急に名前を呼ばれたのだった。