「美姫サン?大丈夫?」
ハッと
あたしは我に返った
ミスコンの表彰中だったのに考え事しちゃった
あー
なんたる失態…
まっフォローなんて楽勝だけど
「す、すいません…あまりにも現実味がなくて…」
と頬を染めればOK
「可愛いー♪キンチョーしちゃうよね~」
ほらね
騙しやす…
「じゃあ気を取り直して…美姫サンは二年連続ミスコン優勝という素晴らしい成績を残したので理事長から特別景品があるんです!」
ほぉ…
理事長が…ねぇ?
「はいッどーぞ♪」
あたしの手の平に乗せられたのは小さいアンティークチックな木箱だった
「ありがとうございます!」
はぁ?
んだコレ…
嬉しくねー
とか思いながらあたしは笑顔を振りまく
本当に嬉しそぅに
そしてミスコンは終わった

