七色に光る穴から出て来たのは黒い執事服に身を纏った若い男の人だった
漆黒の艶やかな髪を揺らしながらその整った顔でニコッと微笑み
「蘭野美姫サン。お迎えにあがりました」
と言い放った
「はぁ?意味分かんないし!!てかあんた誰よ!?」
たとえどんなにイケメンだとしても違法は違法
不法侵入罪で訴えてやる!!
あたしは敵意むきだしの瞳で思いっきし睨んでやった
「おぉ恐い恐い…失礼致しました。わたくしの名はベールシュ・ルクラン・ド・ナツェルでございます。」
な、長ーいお名前ですこと…
ってか
「あんたなんなのよ?あたしになんか用あるワケ?」
とあたしが睨みながら言うと

