「なぁ、お前って毎日新しい服きてるよな〜なんでなの〜?」
少し間を空けてこう言った。
「いや、同じ服も着るよ。ただ、少し新しく見えるように工夫してるんだよ」
「ふ〜ん」
これで会話終了。もっとその工夫について話したかったのになぁ。とぼくは落胆する。
ぼくの名前は沢崎恭。小学生やってます。新しいものが自他共に認めるほど大好き。
好きな言葉。使い捨て。
嫌いな言葉。リサイクル。
地球も新しくすればいいのにとか思ってます。

意味も知らず「僕はニュータイプだぁ!!」とか言っちゃうかわいい男の子だ。ちなみに某ロボットアニメは現代版だけみたことがある。ちなみにド●えもんではない。ガン●ムのほうである。
好きな人は一応いる。
「ねぇ桜、こんど桜の家行ってもいいー?」
「分かったーママにきいてみるよー」
教室の窓側の席で話し声が聞こえる。分かったーママにきいてみるよーの娘がぼくの憧れの娘。
名前は桐原桜。金持ち。見た目は背が高くやや細め。性格はとてもいいと評判。人気は高い。はなしたことは一回だけ。
「あ、」(やべ、筆箱おとした・・・・)
「大丈夫?」
「あ、うん。ありがと」
こんだけ。
まぁその時からちょっと気になって、なんとなく目で追ってみると毎日新しい服を着てることに気が付いて、おおお!ってなって今に至る。