ひとりぼっちの世界

 「もう、彼は帰ってこない」

 「もう、わたしは必要ない」

 「もう、わたしは、生きる必要も、ない」

 さようならもできなくて、逢いたくても逢えなくて、わたしの声は届くこともなかった。