「・・・・千代子?」 目を開けると、夕日と一緒に怜都の顔が飛び込んできた。 「あれ…あたし、寝てた…?」 「よく寝てたよ。もう2時間位経ったから。」 うっそ・・・・ 泣き疲れて眠るなんて何年ぶり? ちょっと体を起こすと、香ばしいにおいがあたしの鼻をくすぐる。 「ん、何かいいにおい…。」 今度こそ体を起こすと、ミニテーブルの上に、おいしそうなチョコケーキがのっていた。