50メートルの距離

ショートブーツだ


折り返し部分のノルディック柄がかわいい



そしてさらに、小箱がある

箱の刺繍には・・・「MESHANN」・・・?

なんか以前に聞き覚えがあるような



中にはなんと、メイク道具が入っていた


「パパっ!あ、あたし・・・メイクなんてしないのに!」


我ながら失礼な言葉


だって、全部ピンクっぽくてキラキラしてて、すんごい「乙女」って感じの




「はははっ。気に入らなかったか?」

「そうじゃないけど」

「美希もそろそろこういうのに興味を持っても良いんじゃないか?」


「あら、素敵ねぇ。ママも欲しいわ」

「はははっ。どうだ、美希。家に帰ったら早速してみると良いよ。きっと似合うから」




似合う?


このピンクが?

悪いけど信じられないね・・・



ていうかいまいち使い方分からないし。

アイシャドーとチークって何が違うの?



アイブロウ?アイライン?

良く分かんないって



さ-ちゃんはこういうの得意なんだろうな



「うーん・・まぁ、貰っておく」

「うん、そうしてくれよ」


「パパ!羽希もありがとう!!」

「気に入ったか」

「うん!!」


羽希は大好きなキャラクターのぬいぐるみを貰って満足していた


ママがあたしの耳元で言う

「中学2年生にこんなに高価なメイク道具預けちゃって、どんな生活しているんでしょうね」


・・・これ、ブランドものなんだ