50メートルの距離

こ、こんなに屋台が出ているのに

300円で済まそうとする奴がいるのか


「まじでっ??」

みんなでひろちゃんを凝視する

「うん」



みんなで大爆笑
ありえないよ

「んだよー・・・じゃぁ俺原におごるから
石巻はひろちゃんにおごれよ」


「はぁっ??なんであたしがおごるの??」

「おまえ財布一番分厚い」


・・・藤山。
そういう生地で出来ているんです、コレは。

さ-ちゃんめっちゃ頬が緩んでいます


しょうがないかぁ

「ひろちゃん!しょうがないからおごってあげる♪クレープだけだからね」



♪チリン


私の500円玉がクレープ2つに変わって帰ってきた

「サンキュ」

ひろちゃんが嬉しそうに食べ始める

あたしは泣きたいよ←




そろそろ花火が始まる




さ-ちゃんが耳元で喋る

「美希、よろしくね!!あたし頑張るからっ」
「もち~」


今日の作戦

あたしがトイレに行きたくなるという設定で
ひろちゃんに、
「怖いからついてきて~」

・・・・と。


ベタすぎるでしょ

明らかに怪しいからあたしは反対したんだけど

さ-ちゃんは上出来だと思ってるみたい


そこで、さ-ちゃんはめでたく告白、とな