●SUBARU.side●
「こんにちは」
そう言って顔を上げると見たことのある顔があった
「こ、こんにちは、琉菜です」
「昴です」
琉菜…琉菜…琉菜……あっ!
あのアイドルの北神琉菜!
琉菜って金持ちのお嬢様だったんだ…
「あのもしかして、βαγυの昴さんですか?」
「はい、そうですけど、琉菜さんも芸能人ですよね?」
「はい」
「じゃぁ、あとは二人で楽しんでね?」
「えっ、ちょっとー……」
「俺と居るの困るというか嫌?だよな?」
「別に……ただ…」
「ただ?」
「緊張してるだけ…」
「俺のファンとか?」
「違う…ちょっと知ってるだけ……自意識過剰…」
なんだ、ファンじゃねぇのか
でも、ファンだったらびっくりだけど(笑)
「じゃぁ何?」

