「俺らが知ってる子らしいんだから、いいじゃん♪」


「よくねぇよ!その金持ちの社長令嬢が、先輩の九条美夜だったらって考えるだけで鳥肌が立つ……」


「アハハ(笑)ホント昴は、九条先輩嫌いだよな」


「しょうがねぇだろ」


「嫌いになるのも、無理はないだろうな(笑)九条先輩、いつも昴に会ったら、昴に引っ付いてるよな。」


「お前ら早く車に乗れ!話すなら、車の中で話せ。」



――――ガチャっ


俺は、車に乗った時に俊介に言った


「お前んとこって、恋愛・結婚に対しては基本自由だよな」


「そうだなぁ~。そのおかげで、今の彼女と付き合えるわけだしなっ♪
でももし俺が金持ちじゃなくて昴と出会ってなくて、普通の高校生だったら、紗耶とも付き合ってなかっただろうし、昴には感謝はしてます!」


「そりゃぁどうも」


紗耶は、俺のいとこで俊介の彼女
小さい頃はよく会って遊んだりした。今はNANAの専属モデルをやってて、来月からANGELに移るらしい。


「憂鬱だよ……」


「なんで?好きなやつでもいんの?」