すると、やっぱり神坂は得意気に言うのだ。




「俺のご加護だな!」



「はいはい、そりゃどーも。」



あたしは皮肉たっぷりに言って、ため息を1つ吐いた。

神坂はそれ以降は話し掛けてこない。


よく分かってんじゃん。


あたしが執筆に集中し始めると、神坂はいつも黙る。

どんな内容だ?とかは、訊いてこない。

ここがアイツのいい所。


あたしは黙々と制作を進めていった。