「教えてくれてありがとな!じゃあさ、俺もいっこ告白していい?」


「なに?実は神様じゃないとかだったらもう知ってるわよ?」


「いや、俺は神様だ!」




あっ、そこは頑なに貫き通すのね。




「だ、か、ら!俺と付き合えよ!」


「……はい?」




この人、日本語学び直した方がいいんじゃないだろうか。

だから、ってなにがよ?




「俺といたら、次々に閃きが起こるし、胸がきゅんとすることも体験できる。ここ何日かで中みなもわかってんだろ?だから、中みなは俺と一緒にいるのが1番!そう思わねぇ?」




にひっと悪戯笑顔の神坂閃という男。



ほんと、こいつと関わるようになってから、毎日が振り回されっぱなしだ。

色んな出来事がどんどん起きて、今まで見たことがなかった世界に私をぐいぐい連れていってくれた。

今まで知らなかった、この気持ちも。




悔しいけど……





「……思う。」



「決まりだな!これからも、よろしくな!中みな!」




ギュッと手を握られてドキリとする。




「ちょっと!手!」


「なんで?もう繋ぐのに理由なんていらないじゃん?それに、今ちょっときゅんとしただろ?」




悔しい!悔しいけど……




「……した。ついでに閃きもあった。」




そうすると、神坂はやっぱり得意気に言うのだった。




「俺のご加護だな!」