直也が立ち去ろうとするのが見えてアタシは思わず声をかけた 「直也!」 広い背中越しにゆっくりと顔をこっちに向ける あ、思わず声かけたけど、別に用事ない 仕方なく、わかりきってることを質問した 「今日は、夜は・・・・・??」 「行く」 そういうと教室を出て行く 寺野がおかしそうに笑った 「あ~、なんか怒らせたかな?」 「無愛想なだけだよ」