岡崎さんは、にっこり微笑み、話し出した。

「優菜ちゃん、先週の金曜日、誰と一緒に帰った？？」

「えっ・・・？」

先週の金曜日。

その日は、藤田くんと一緒に帰った日だった。

「えと・・・ふ、藤田くん」

声が小さくなってしまう。

岡崎さんは、大きな目を丸くして驚いた。

なぜ、自分が聞いておいて、自分で驚いているのか、謎だった。