大木くんの話は、本当に面白くて、話していてとても楽しかった。 「でさ、それがさ『藤田~!!』 大木くんが話している途中に、窓の外で藤田くんを呼ぶ声が聞こえた。 反射的に窓のほうへ行った。 なんでだろ。 名前聞いただけで、体が勝手に動いた。 窓の外を見ると、サッカーのユニフォームを着た藤田くんが、サッカーボールを器用に転がしていた。 楽しそうに、ボールを蹴っていた。 そんな藤田くんを、いつまでも見ていたくなった。