「お、おはよ」 私は、なぜだか体が火のように熱くなって、気が動転しそうになった。 すると、藤田くんはにこっと笑って、また向こうを向いてしまった。 「ちょっと~、優菜~~??」 咲に顔の前で手をふられ、やっとこっちの世界に戻ってきた。 「咲、わ、私・・・・」 耳まで真っ赤になった顔を手のひらでかくしながら、よくまわらない舌を動かす。 「あ、挨拶・・・されちゃった・・・。」