すると、私の手にカサッと言う感触が走った。 後ろの藤田くんから、ルーズリーフの切れ端が渡された。 とっさに中身を見ると、この問題の答えが書いてあった。 「X=5分の11です。」 書いてあることを言ってみた。 すると、『うん。そうです。よくできました』 と、先生はにっこり笑った。