「えと‥、っうん」 かなたんの問いに私は慌てて返事をした。 かなたんがどういうつもりでそれを言ったのかはわからないけど、自分でも頬が熱くなるのを感じていた。 「りぃ、奏多の事好き?」 熱くなった頬を誤魔化す様に煙草をくわえた時、不意に聖夜くんからのそんな質問。 「大好き。てかむしろ、愛してんよ?」 私はあえての冗談で返した。 「だってよ、奏多〜」 「あ、まじかっ」 そこでその場は笑いに包まれた。 好きかなんて、 わかんないよ‥。 “好き”って何‥?