「くははっ。さすが愛美様っ」
そんな2人の様子に皆爆笑。
寝起きの愛美に近付くのは辞めましょう。
私が蓮に声を掛けようとしたら不意にかなたんと目が合う。
「おはよ」
「はよっ」
朝から爽やかだなぁ。
蓮は未だに痛がってるし、斗真くんとやらは咲穂と絡んでるし、かなたんは携帯弄り出したし暇だな〜。
‥タバコ吸うか。
私がライターを探してると、丁度聖夜くんがZippoで遊んでるとこだった。
「Zippo貸して?」
「着けてやるよ」
「お、ありがと〜」
聖夜くんは、女慣れしているらしく馴れ馴れしいとこがあまり好きにはなれなかった。
まぁ嫌いではないな。
ん‥?
「聖夜くん、ブルガリつけてるっ?」
聖夜くんから不意に漂ってきた香りは私の大好きなブルガリの匂いだった。
「おぉ。好きなの?」
「うん、大好きっ」
甘くて大人っぽい香りは私のお気に入りだった。
‥‥‥て、何熱くなってんだろ。
「あはは。聖夜、告白されてやんの」
そこに輝くんからの茶々がはいる。
「まじか。璃玖、俺と付き合う?」
聖夜くんは、悪戯な表情を浮かべるとそんな事をぬかしてきた。
「は?何言って‥」
「残念。りぃは、俺と付き合うから」
‥‥‥‥ん ?
「あ、そうなん?奏多が目付けてたんか」
「おう。だから手出すなよ。な?りぃ」
私の言葉を遮って喋り出したのは携帯を弄っていたかなたんだった。


