「ええと、ウイスキーのロックで……」

 ひとまず、カクテルの事はよく分からないので、自分の好きなウイスキーを注文した。カクテルは後で頼むことにした。


「かしこまりました。少々お待ちください」

 それから、ものの数秒で手元にウイスキーが入ったグラスが置かれた。俺はそれを一気に飲み干す。

 美味い。とても美味い。喉から腹までが燃えるように熱い。


 体は更にその燃えるような熱さを求めていた。


「すみません。もう一杯ウイスキーを……」