「今日? 今日は十二月二十四日だろ?」そう答えたが、自分の発言に間違いがある事に気が付いた。


 袖を巻くって腕時計を見ると、針は十二時十三分を示していた。


「もうこんな時間……という事は、十二月二十五日。クリスマスになったっていう事か、すると、俺にクリスマスプレゼントでもくれるのかい?」


「近いけど、ちょっと違うな……和人くんには手伝いをしてもらうの」



 理那は袋の中から分厚い紙束を取り出した。



「これを此処から振り撒くの」