その日の帰り、おもちゃ箱をぶちまけた様な街で、さまざまな光に彩られながら俺は帰路に着いていた。


 サンタクロースやトナカイのきぐるみを着ている人達がクリスマス最後の追い込みとして、ケーキの路上販売や、クリスマスプレゼントのセールをやっている。


 それらを見ているうちに、理那にクリスマスプレゼントでも買って行ってやろうか、そんな気分になった。


 彼女の事だから一風変わったものが良いだろうか。


 ゲームやアクセサリーや人形が、頭の中で回転した。何が良いだろう? シンプルなものでも意外と喜んでくれそうな気もする。


 ひとまず、デパートに入って何を買うか決めよう。