「なにしてるの? 早く食べないと冷めちゃうよ」


「ああ、わかった。いつもありがとう」


 どういたしましてと理那が言い。俺は食事に手をつける。


 いつものように素朴な味わいが口に広がる。こうやって、調理されているものを食べていると、自分の実家を思い出す。

 そういえば母の得意な料理も日本料理だった。


 俺は飯を食べながら、郵便受けに入っていた郵便物を眺める。


 その中の一枚の葉書に、うんざりするようなことが書いてあった。