リングは彼女に



「ああ、もう。面白くない。次はダーツやりましょうよ。ダーツ。ダーツで仕返ししてやる」


 理那はキューを俺に放り投げると、足早にダーツマシンの方へと行ってしまった。


 やれやれ、彼女は負けるといつもこうだ。他のゲームで自分の負けを取り返そうとする。でも、そんなところが、またかわいいのかも……


 手早くビリヤードの道具を片付け、理那の元へと向かった。


 既にダーツマシンにコインを投入した後のようで、後はゲームを始めるだけみたいだ。


「和人くん。さっき和人くんが勝ったから、先にやっていいよ」理那は珍しく俺に先攻を譲り、ダーツを手渡してくれた。