「まぁ黙って、ついて来な」

深は、目的地も告げずすたすた歩く。

そのペースは、『ぐずぐずしてたら置いてくぞ』と無言で語りかけているように…

二人は、どこへ連れて行かれるのか気が気じゃなかった…が



「ここらでいいだろ…」



深が言ってたスッキリできる場所とは…さっきまで飲んでた居酒屋から徒歩10分程度離れた河川敷だった。

となると…



「覗きか?」



純一郎の言葉を裏付けるように、あちこちにカーセックス用と思わしき車が止まっていた。