一人が怖いわけじゃ無いけど、今思うと里美と言う人が一緒にいることに安心している自分がいる。
寂しいに似たこの気持ちはよくわからない。
何かがポカンと空洞になっている。
でも、確かちょっと前までにはこんな空洞なんて無いはずだった。
そう…満たされているあの感覚……
毎日が楽しくて楽しくて、朝がくるたびに嬉しかった。
なのに何だろう…今の俺にはそれがない。
なにか忘れてるんだ。
大事なはずなこと………
思い出したい。
思い出さなくちゃいけない。
……………
なのに……思い出したくない気持ちが強くて………
なんで…
ズキンッ!!
「くっ…」
突然の頭痛に頭をおさえた。
「っ?!」
ズキズキと痛む頭を支えながら顔を上げる。
「…蓮人くん?」
「なんでもない…ちょっと、頭痛がいきなり…」
「大丈夫かな…風邪?頭痛の薬あるけど飲む?」
「いや…いいよ、おさまってきた…」
「そっ?ならいいけど…ね、夜ご飯何が食べたい?」
「なんでもいいよ…」
「じゃ夕飯の買い物付き合って!買い物しながら考えよっ?あとね、そのついでにショッピングもしよっ!!」
「…いいけど…ずいぶんと楽しそうだね?」
「うん!今さっきまで、ずっと暇してたんだぁ…」
「そっか…今から行く?」
「うんっ」
まるで子供みたいだ。
子犬がしっぽふってるようだった。

