「だいじょうぶ、ママ。僕すばる見てる。お兄ちゃんだから」




青年はにこっと笑った。




「まぁいいじゃないの、うちで見てるよ二人とも。仕事終わったら顔出しなさいな。その頃にはおっきい子の親御さんが引き取りにきてるはずだから」




おばちゃんの言葉に、おじさんも首を振って同調した。




奈央はそれでも、自分かかおり以外と過ごしたことのないすばるは後を追ってくると思っていた。



ところが、すばるは青年と一緒にバイバイをして、またタコ焼きに集中しだした。



二人の姿を複雑な面持ちで振り返りながら、奈央はもうひとつの仕事に急いだ。