「それよりも奈央ちゃん、遅れちゃうよお仕事に!ほら」 おばちゃんは壁の時計を指差した。 「いっけない、すばる行くよ!」 奈央はすばるの手を引っ張った。 すばるはいやいやをした。 「なにいってんの!ママはお仕事休めないんだよ」 すばるはイスを下りて、青年のほうにまわるとその後ろに隠れた。