てん ―Ｔhe pure story―

奈央は青年が年齢の割りに知能が低いのを知った。




「まっ、また今度ね。今日はおばちゃんご用があるから」




奈央はすばるにそっと手を伸ばした。




「今度っていつ？ちゃんといつか言って」




青年は奈央を見上げた。




野球帽の下の、青年の澄んだあどけない瞳が奈央を映した。