暗い海中で、やっとのことでケンがやすしを見つけたときは、すでに遅かった。







救急車がきた。



イダテンとやすしが二台のストレッチャーにそれぞれ乗せられた。



やすしの体は頭まですっぽりと毛布がかけられ、イダテンには酸素マスクが施された。



いち早く逃げたゆたかがサイレンをとどろかせたパトロールカーに真っ先につかまり、警察に補導されると、自分の処分保留と引き換えにチキンレースのことをべらべらと喋った。もちろん自分に都合よく。










両グループは解散を余儀なくされた。