ばたばたと階段を駆け上がる音がしてきた。 「おっ、帰ってきたね」 かおりが微笑んだ。 「ただいまぁ、あれ、カオリおばちゃんこんにちわ」 タカシがかおりに駆け寄った。 すばるもこんにちわと言ってかおりの脇に座った。 「おばちゃんがこれくれた」 タコ焼きの包みを奈央に差し出すと、タカシはテレビのスイッチを入れ、すばると並んでアニメを見始めた。 「なんか、可愛いね。こういうの」 二人の後姿を眺めながらかおりが微笑ましそうに言った。