「奈央の相談て、イダテンのことだったの?」 「ユタカのことだったら、もう手を出させないようにするから安心していいよ」 かおりとケンが口々にそう言った。 「それは、予想外のことだったのよ」 奈央は首を横に振った。 「じゃあ、なに?」 かおりが、運転しているケンと顔を見合わせた後で、そう言った。